メンタル面に配慮したケア

重篤な疾患を患っている患者さんほど心的な負担は大きく、治療に対する意欲や積極性も大幅に減少してしまう傾向が見られます。そのため、患者が安心して治療に専念出来るように心理面からサポートしていく事も必要とされてきており、医療機関では臨床心理士などの専門家を配置して、メンタル面のサポートを積極的に行っているのが現状です。
医療機関でメンタル面のケアを行う臨床心理士は、心理カウンセラーとしても知られており、重篤な疾患に悩まされている方だけではなく、精神疾患や薬物依存症、各種の教育機関で児童相談などにも対応している、心理職においてのエキスパートです。看護師の中には、臨床心理士の専門資格を取得して、幅広い領域のケアに携わっている方もおり、その卓越したカウンセリングの技術を用いて、個々の患者さんの心的な負担を軽減する事が出来る存在として、医療機関でも高く評価されています。とりわけ、癌治療の分野や、免疫不全症候群などの生命の危機を生じる可能性も高い疾患では、治療期間も長引く事が多く、健康状態の回復が極めて困難な状況にある方も多いので、メンタル面のサポートが必要不可欠な要素とされています。それゆえに、医療の分野ではメンタル面のサポートに特化したスキルを持つ専門家のニーズも拡大してきており、看護師が安心感を与えるだけではなく、臨床心理士や心理カウンセラーなどの専門家による支援の必要性が増加しているのが状況です。

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